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ある作話

  • 代表理事
  • 2016年5月26日
  • 読了時間: 1分

ある地方に「逆さケヤキ」という言い伝えがある。これは、弘法大師がこの地を訪れた際に、ケヤキの杖を地面に突き刺したところ、これが芽を出して木になったという、よくありそうな話だ。しかし実際は、この話は、近年の作話で、誰がこの話を言い始めたのかもわかっている。

ところが、その地方で有名な地域史研究家が、この話を著者でとりあげてしまった。それにより、「逆さケヤキ」には伝承としての生命が吹きこまれてしまった。これからこの話はどのように流布されていくのだろうか。

たとえ最近の作話でも、何かのきっかけで、まるでとても昔からある話かのようになってしまう。


 
 
 

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