山崖に穿たれたやぐら
- 代表理事
- 2016年3月20日
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鎌倉やその鎌倉やその周辺にある「やぐら」とよばれる遺跡は、鎌倉室町期の横穴式墳墓とされる。この遺跡は、鎌倉文化を理解するうえで特徴的な遺跡の一つなのだが、数が多く、民家の裏などに散在することもあり、保全が難しく、実際、原型をとどめているものは少ない。むしろ、やぐらは崖部に造営されたため、崖の崩壊を防ぐ理由からコンクリートで塞がれたり、宅地造成のために破壊されたものも多数ある。現在、やぐらをどのように、どのレベルのものまで保全するべきなのかという問題がある。同時に、やぐらに関わる口承も急速に失われつつあり、これをなんとかしたいと思っていろいろやっているが、簡単ではないことも多い。
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